「ウルビーノのヴィーナス」に謁見
- 2008/05/10(土) 23:26:36
国立西洋美術館で開催中の、ウルビーノのヴィーナス展に行ってきた。
展覧会サイトはこちら
「ウルビーノのヴィーナス」とは、ルネサンス期の画家ティツィアーノの傑作にして
イタリア・ウフィツィ美術館が世界に誇る名画。
本来ならイタリアはフィレンツェまではるばる出向かなければ
拝むことができないシロモノである。
本物を観る機会なんて、おそらく一生ないだろーなぁと思っていたが
はからずも今回、絵のほうから日本に来てくれたワケだ。
それでも神戸から東京まではるばる出向く必要があるんだけど
フィレンツェまで出向くことに比べたら屁でもない。
だいたい、この機会を逃したら「ウルビーノのヴィーナス」の本物なんて
ホントに一生観られないだろう。
というわけで、「ウルビーノのヴィーナス」に謁見するために
日帰り東京遠征してくる運びとなった次第。
ほんとはもっと早く見に行きたかったんだけど、
4月は情報処理技術者試験対応で時間がとれなかったのと、
GWに新幹線で神戸から東京まで移動するなんて死んでもヤダってのとで、
結局今日まで延び延びになってしまっていた。
とはいえ、GW中ほどではないにしても
土曜日だったらさぞかし混むことだろう。
開館間もない時間を狙わないと、ゆっくり見て回れないかもしれない。
というわけで、午前6時17分新神戸発の「のぞみ」に乗って一路東京へ。
これに乗るために今朝は4時起きしたくらいだから気合の入り方が違う。
普段は朝の4時に目が覚めたってそのまま二度寝してしまうくせに
こういう時だけはシャキーンと起きたりするんだから、我ながら現金な奴だこと。
で。
頑張って早起きしたおかげで、当初の目論見どおり
開館まもない時間に到着できたのはいいんだけど、
会場はすでにけっこう混雑していて、多少はすいてるかなぁとの期待は
もろくもハズレた格好だ。
でも、コレより遅い時間だったらもっと混雑していただろうと思うと、
がんばって4時起きしたのも別段無駄じゃなかったかも。
混雑していたとはいいながら、人でぎゅうぎゅう詰めになってて前にも後ろにも進めない
なんてことはなく、わりあい快適に見て回ることができた。
さすがにヴィーナス展と銘打ってるだけあって、どこを切ってもヴィーナスづくし。
イタリア各地の美術館や博物館から選りすぐりの美の女神たちが
一同に会した格好で、それはそれは華やかだった。
いずれ劣らぬ美女たちがハダカで勢ぞろいしている光景は
殿方諸氏にとってはまさに
パーラダーイス!
なんではなかろうか。
ま、中にはちょっとマッチョなヴィーナス様もおわしましたが。
さて。 おめあての「ウルビーノのヴィーナス」には
意外と早くお目にかかることができた。
やはり作品の前には人だかりができていて、
どの人もひたすら絵に見入っているようだ。
明らかにその一角だけ空気が違う気がした。
前の人がどいてくれるまでは絵の前に立つことができなかったけど
それでも人々の頭越しにヴィーナスの姿が見えるたびに
「あぁ、本物だよぅ・・・」
と、感動しっぱなしだった。
前の人が去っていよいよ作品と真正面に向かい合ったときは
久しぶりに魂が抜けた。
―なんと綺麗な絵なんだろう。
テレビ番組や写真とかで見た時も「綺麗な絵だな」と思ったけど
実物ははるかにそれを凌駕していた。
特に綺麗だと思ったのが、人物の肌の表現。
ライトの効果もあったのかもしれないけど、
それ自体が光を放っているかのようにも思える
お肌の輝きは、まったくもって神々しいばかり。
もういっこ印象的なのは、こちらにまっすぐ向けられるその視線。
どの立ち位置から眺めてみても、必ず目が合ってしまう(ような気がする)。
ハダカの女性が横たわってこちらをジッと見つめているなんて
なかなか挑発的だったりするんだけど。
ただ、この絵の持つ神々しい雰囲気のためか
あまり「エロっぽい」という印象は持たなかった。
この作品に大いに影響されたといわれるマネの「オランピア」が
そこはかとなくエロっぽい雰囲気を漂わせているのとは対照的。
ま、この手の作品に「エロ」は別に期待してはいないので
エロっぽい雰囲気なんかなくったって全然OKなのですが。
「ウルビーノのヴィーナス」以外のヴィーナス絵画たちも、どれも素晴らしくて大満足。
何はともあれ、美しい絵画を観て久しぶりに目の保養になった。
はるばる東京まで観に来てよかったよ。
往復の新幹線代は、じゅうぶん元を取れた感じ。
と、およそ1時間半あまりの至福の時間を過ごして会場を後にしたところが
エントランス付近は
「なんじゃこりゃ!」(゚Д゚;)
と叫びそうになったくらいの黒山の人だかり。
着いたときもすでに人は多かったけど、そんなもの比較にもならないくらいの混み具合。
4時起きしてよかった・・・
あの時間の新幹線に乗ってきてよかった・・・
でなければ、着いた瞬間に中に入る気力がもげて
その場で「まわれ右」なんてことになってたかもしれない。
朝4時起きの効果の偉大さを、意外なところから思い知ることになった一日。
- 雑記
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